2008年05月02日

メルセデス・ベンツのW210型(W210系)

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メルセデス・ベンツの利益率向上のためにW140と呼ばれる一世代前から
コストダウンが始まり、大幅コストダウンを行った最初の車種である。
(W124の後期モデルでコストダウンは計られているが、
 本当に量産車としては良く造り込まれている車)

※コメントの指摘より一部修正致しました

しかし、先代(W124)から代替した人は、直後乗り味や質感の違いに不満を漏らしていた人も多いと言われている。
ボディは大幅に変更になり、斬新なデザインであった。
販売期間中、数回の品質改良がされており、生産年によってクルマの中身が大きく違う。
1995年から2002年までこの型が活躍していた。


W210型の特徴

・大胆な楕円形の4灯式ヘッドライト
・世界で初めてサイド・エアバッグをドアに内蔵
・ASRやESPも設定され安全性が向上
・生産年によってクルマの中身が異なる


W210型の中古市場の価格帯(2008年現在)

96年以前のものは、廃棄処分が始まっており、流通量が減少している。
97年以降のものは、多少ね落ちが進んでおり、100万円前後から探す事もできる。

E240 90〜210万円
E320 AVANTGARDE 100〜240万円
E430 AVANTGARDE 130万円〜260万円


年代によっての分け方

【W210型 1995年】
ラインナップ:E230(直4)/E320(直6)/E320 AVANTGARDE
フロントサスペンション:Wダブルウィッシュボーン
ステアリング:ラック&ピニオン式

【W210型 1996年】
ラインナップ追加:E400 AVANTGARDE(V8)/E230ステーションワゴン

【W210型 1997年】
ラインナップ追加:E400→E430
エンジン: V型6気筒(直列6気筒のものがなくなる)
追加ラインナップ:フルタイム4WDの4マチック

【W210型 1999年】
ラインナップ変更:E230(表記は変わらず2.4Lから2.6Lに拡大)
デザイン変更:フロントスポイラー・テールランプ
追加オプション:ナビゲーションシステム

【W210型 2001年】
ラインナップ追加:スポーツライン仕様(E320/E430)
限定車:E240 AVANTGARDEリミテッド
余談:W210シリーズ生産終了

メルセデス・ベンツのW210型(W210系)

生産期間は7年とメルセデスではそこそこの長さである、
W210の前期型の6気筒エンジンは、V6ではなく直列6気筒なので、そこ部分を注意して見極めて頂けきたい。
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2008年05月01日

メルセデス・ベンツのR107型(R107系)

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メルセデス・ベンツのR107型は、3代目のSLクラスである。
リアシートを有するクローズド・クーペのSLCである。SLCの型式はC107というが、ここではR107同様とする。
機械的な条件いいSLCでは、良好なパフォーマンスが混在し、優れたハンドリング、快適さと安全のため、メーカーを実現することは容易である。
シャーシのコンポーネントはW114モデルと同様であり、エンジンに関してはSクラスと同等になる。
2人乗りのコンバーチブルで標準ソフトトップで、ロング・ノーズ、ショート・デッキの古典的なスポーツ・カーのセオリーに忠実である。
1971年から1989年までこの型が活躍していた。


R107型の特徴

・ウェッジ・シェイプの研ぎ澄まされたボディ
・メッキ・パーツ多く使われているエクステリア
・ネオ・クラシックを象徴する一台
・好き嫌いがはっきりしそうな超個性派なレトロカー


R107型の中古市場の価格帯(2008年現在)

当時の価格が安価なものが安いとは限らず、
280SLは非常に人気な為に価格が常に高騰している。

当時、あまり人気のなかったSLCは市場になかなか出回らないようだが
安価なので狙い目だ。

560SL:70万円〜400万円
380SL:150万円〜300万円
280SL:120万円〜450万円


年代によっての分け方

【R107型 1971年-1973年】
ラインナップ:350SL/350SLC
エンジン: V型8気筒DOHC
最大排気量:3500CC
最高出力:200ps
ミッッション:3速AT

【R107型 1973年】
ラインナップ追加:450SL/450SLC
エンジン: V型8気筒SOHC
最大排気量:4500CC
ミッッション:3速AT
余談:R107の中で一番売れaたのが450SL

【R107型 1974年-1977年】
ラインナップ追加:280SL/280SLC/450SLC
トップ部分:オールアルミ・ブロック

【R107型 1980年】
ラインナップ追加:280SL/280SLC/450SLC
ミッション: 4速AT

【R107型 1980年-1984年】
ラインナップ追加:380SL/380SLC/500SL/500SLC
最大排気量:5000CC
余談:SLC生産終了(1981年)

【R107型 1985-1989年】
ラインナップ追加:420SL/560SL
余談:R107シリーズ生産終了

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1989年、18年というメルセデスの中では最長といえる生産期間。
エレガントな2代目のW113に代わって登場したR107のデザインは、当初、賛否両論が交錯し、前作の典雅なスタイルを欠いたことで、辛らつな意見もあったようだ。
W107と表記してしまう方も居るようなので、検索の際はR107とW107の両方で探して頂けきたい。
posted by クルマ at 18:29 | TrackBack(0) | メルセデス・ベンツの型式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

メルセデス・ベンツのR129型(R129系)

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メルセデス・ベンツのR129型は、4代目のSLクラスである。
ホロに初の電動ソフトトップを採用する。非常に洗練されたメルセデスのオープンカー。
Sクラスのシャーシを使っているため、安全性はSクラスと同等である。世界最高のステータス性を持った2ドアスポーツモデル。
オープンゆえの美しいフォルムを保つために、オートマチック・ロールバーで万一の際の安全性をできる限り高める。
1989年から2001年までこの型が活躍していた。


R129型の特徴

・画期的なオートマチック・ロールバーを開発
・TCSや本革シートが標準装備
・サイドウインドー連動型の電動ソフトトップ

流麗でスポーティなスタイリングと圧倒的な動力性能を持つ2ドアモデルのみに
与えられるメルセデス・ベンツ伝統オープンカー。
オープンボディにはサイドウインドー連動型の電動ソフトトップを備える。

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R129型の中古市場の価格帯(2008年現在)

ここ10年、安定した人気を持続していたが、最近は値段も下がってきた。
EクラスやCクラスより流通量が少ないので気をつけてほしい。

SL500:200万円〜400万円(当時価格 1,355万円)
SL320:200万円〜320万円(当時価格 840万円)


>年代によっての分け方

【R129型 1989年-1992年】
ラインナップ:500SLのみ
エンジン: V型8気筒DOHC
ハンドル:右ハンドル仕様追加(1991年)

【R129型 1992年-1994年】
ラインナップ:500SL(V6)/600SL(V12)
ハンドル:右ハンドル仕様追加(1991年)
エンジン: DOHC
ミッション:機械式4速オートマチック

【R129型 1994年-1998年】
ラインナップ:SL320(直6)/SL500/SL600/
エンジン: DOHC
モデル名変更:SL○○○という表記
ミッション:機械式5速オートマチック
余談:AMGのSL73は協力な自然吸気エンジン

【R129型 1998年-2001年】
ラインナップ:SL320(V6)/SL500(V8)/SL600(V12)
エンジン: SOHC
ミッション:機械式5速オートマチック

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2001年、12年という長期にわたる生産を終了。
SLクラスは、正規ディーラー車は2人乗りであり、4人乗りは並行輸入車(並行)になるので、注意して見極めてもらいたい。
posted by クルマ at 19:05 | TrackBack(0) | メルセデス・ベンツの型式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月28日

メルセデス・ベンツのW126型(W126系)

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メルセデス・ベンツのW126型は、2代目のSクラスで『メルセデスの技術は世界一』だった黄金時代の車両である。
1979年9月にフランクフルト国際モーターショーで初公開になっている。
同じプラットフォームからの派生モデルとしてクーペタイプのボディを持つ、SEC(C126)が存在する。
Sクラスは、メルセデス・ベンツの最高峰に位置づけられるラグジュアリィセダンとされている。
1979年から1991年までこの型が活躍していた。


W126型の特徴

・初の樹脂製バンパー(特殊ポリウレタン製)
・前後方向の空力性能を優先したために横風に弱い
・高度な設計で良い素材で精密かつ繊細に製造
・消耗部品を交換し整備を続ける限り、永年使用も可能

W126型は車体全体も低くスタイリッシュで、当時のベンツのフラッグシップとして品がある。
そして、それだけではなく、『メルセデスの技術は世界一』と言われていた黄金時代の車両とされている。


W126型の中古市場の価格帯(2008年現在)

バブル期に最もよく売れたモデルであり、今なお「ベンツ」と言えばこの車種を思い浮かべる人も多い。

560SEL:15万円〜300万円(当時価格 1,355万円)
300SE:15万円〜200万円(の当時価格 840万円)
560SEC:150万円〜320万円(当時価格 1,465万円)


W126型の前後期の見分け方

【W126型 前期】
ラインナップ:280SE(直6DOHC)300SD(直5気SOHC)380SEL/380SEC/500SEL/500SEC(V8SOHC)
ステアリング:直径41cm(ボール&ナット方式)
ワイパー:フルコンシールドワイパー(メルセデス初)

ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
燃料タンク:容量100リッター
電子機能:リアガイドロッド

【W126型 後期】
ラインナップ:300SE(直6SOHC)
420SEL/500SE/560SEL/560SEC/AMG560SE/AMG560SEC(V8SOHC)
ステアリング:直径39cm(エアバック付)
シートベルト:プリテンショナー・テンションリデューサー機能付


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歴代モデルでは最長の12年間の長きにわたって製造・販売された。
1980年代に日本国内で流通していたW126型は
正規ディーラー車以外に並行輸入車(並行)も多数存在していたので、
注意して見極めてもらいたい。
posted by クルマ at 14:36 | TrackBack(0) | メルセデス・ベンツの型式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月25日

メルセデス・ベンツのW140型(W140系)

20080425_1.jpgメルセデス・ベンツのW140型は、「最善か、無か」と企業ポリシーで製造していた最後のSクラスである。
Sクラスは、メルセデス・ベンツの最高峰に位置づけられるラグジュアリィセダンとされている。
1991年から1998年までこの型が活躍していた。


W140型の特徴

・当時の先進のテクノロジーが投入
・CANデータバス
・加速の安定性の為にエンジンとミッションの連動
・エレクトロニック・スタビリティ・プログラム
・二重構造窓ガラス/オートドアクロージャー/パノラマワイパー

W140型はボディが巨大になりすぎた感はあるが、
潔く高級で、圧倒的な存在感がある。
パワーユニットは、当時、新開発の6リッターのV型12気筒エンジンを搭載している。

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W140型の中古市場の価格帯(2008年現在)

古い車種ではあるが人気が高い車種な為、価格の下落は特になく、
横ばいな状態で、年式よりも程度が優先されている。

S320 70〜190万円(当時820万円)
S500L 80〜200万円(当時1180万円)


各年代の見分け方

【W140型 1992年式】
ラインナップ追加:300SE/500SE/500SEL(各モデルにRHD追加)
ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
燃料タンク:容量100リッター
電子機能:リアガイドロッド

【W140型 1993年式】
ラインナップ追加:600SEC(クーペ)
(1994年からS600クーペと変更しているので正規輸入車のSECは少ない)
ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
燃料タンク:容量100リッター

【W140型 1994年式】
ラインナップ変更:
300SE→S320、400SEL→S400L、500SE/SEL→S500/S500L、600SEL→S600L
(Sクラスという呼称の原型がここで定まってくる)
ラインナップ追加:S280/S600(LHDのみ)
ガラス:ライディングルーフ標準装備
内装:ウッドパネルがゼブラからウォールナット(S320のみ)
ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
ホイール:新造形の8穴タイプ
燃料タンク:容量100リッター

【W140型 1995年式】
ラインナップ:S320/S500/S500L/S600L(セダン)
グリル:通称「S600グリル」というS600Lは専用の目の細かいフロントグリル
ボディ:サッコプレートもしくはサッコパネルとも呼ばれる(樹脂のカバー)
フロントウインカーレンズ:アンバーからホワイト
アルミホイール:半光沢タイプ
ライディングルーフ:ガラス製(S320のみオプション)
シート:本革製スポーツタイプ
ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
ホイール:新造形の8穴タイプ
燃料タンク:容量100リッター

【W140型 1996年式】
燃料タンク:容量90L
ランプ:ハイマウントストップランプ標準装備
フロントガラス:グリーンからグレー
ミッション:5AT搭載(S500以上)
ホイール:新造形の8穴タイプ
燃料タンク:容量100リッター

【W140型 1997年式】
ラインナップ変更:600SEC→CL500/CL600(CLクラスに移行)
ヘッドライト:ディスチャージ式
リアウインカー:ホワイト
ホイール:新造形の6穴タイプ
電子機能:パークトロニック
エアバック:サイド追加装備
点火方式:ダイレクトイグニッション式
ガスケット:ポリアセタール
ミッション:電子制御5速オートマチック
燃費:約15%改善
燃料タンク:容量190リッター

【W140型 1998年式】
ラインナップ:S320/S500/S500L(各最終系リミテッドモデル)
リミテッドモデルオプション:ブラックバーズアイ(600系セダン)
注意事項:W140型はメルセデスの中では短い7年というスパンで販売終了


市場に多く出回っているW140型は、1995年式のものが多い。
W140型は年式で名称変更が激しいので、注意して見極めてもらいたい。
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2008年04月24日

メルセデス・ベンツのW124型(W124系)

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メルセデス・ベンツのW124型とは、初代Eクラスのことである。
メルセデス・ベンツのEクラスは、ミディアムクラス、アッパーミドルクラスと位置づけられている。

W124型のは、1984年から1996年までが活躍していた。


W124型の特徴

・徹底的にコストをかけて造り込んだ剛性感のあるボディ
・今でも色褪せないデザイン
・頑丈で質実剛健なイメージ
・超高速時やコーナリング時の正確かつ安定した走行フィールに直結
・リアサスペンションはマルチリンク式

当時、世界のスタンダードとされ、歴史的な名車である。
「ある時期までW124は判断の基準」とCGの初代編集長の
小林彰太郎は雑誌で述べているくらいである。

4気筒からV8まで、そしてセダン、クーペ、ワゴン、コンバーチブルと
メルセデス史上最大のバリエーションを誇り、6気筒が直列から
V型エンジンへと移行されているなか、W124型はまだその直6が中心となっていた。


W124型の各年代の見分け方

【W124型 前期】1984-1989
エンジン:SOHC
バンパー・ドアミラー:無塗装(樹脂のみ)
ダッシュボード:デザインは直線基調
内装:木目のウッドパネル(使用頻度が薄い)
ホイール:円盤形

【W124型 中期】1990-1992
エンジン:SOHC
バンパー・ドアミラー:ボディ同色
ボディ:サッコプレートもしくはサッコパネルとも呼ばれる(樹脂のカバー)
内装:木目のウッドパネル(使用頻度が増える)
ホイール:5穴タイプ

【W124型 中後期】1993
エンジン:DOHC
エアバック:標準装備(ドライバー側のみ)
ホイール:8穴タイプ
注意事項:前の形とデザインは特に変更がない

【W124型 後期】 1994-1996
エンジン:DOHC
バンパー:フルカラー
フロントライト:デザインを変更し、ウィンカー部分を白へ
テールレンズ:スモーク
エアバック:標準装備
注意事項:W124型の最終系モデル

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輸入車では後期型を「良い」とするモノが多く、
1993年以前の前中期モデルを後期型に仕上げ、「94ルック」と言われるものも
市場に多く出回っているので、注意して見極めてもらいたい。
posted by クルマ at 11:45 | TrackBack(0) | メルセデス・ベンツの型式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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