
メルセデス・ベンツのW126型は、2代目のSクラスで『メルセデスの技術は世界一』だった黄金時代の車両である。
1979年9月にフランクフルト国際モーターショーで初公開になっている。
同じプラットフォームからの派生モデルとしてクーペタイプのボディを持つ、SEC(C126)が存在する。
Sクラスは、メルセデス・ベンツの最高峰に位置づけられるラグジュアリィセダンとされている。
1979年から1991年までこの型が活躍していた。
W126型の特徴
・初の樹脂製バンパー(特殊ポリウレタン製)
・前後方向の空力性能を優先したために横風に弱い
・高度な設計で良い素材で精密かつ繊細に製造
・消耗部品を交換し整備を続ける限り、永年使用も可能
W126型は車体全体も低くスタイリッシュで、当時のベンツのフラッグシップとして品がある。
そして、それだけではなく、『メルセデスの技術は世界一』と言われていた黄金時代の車両とされている。
W126型の中古市場の価格帯(2008年現在)
バブル期に最もよく売れたモデルであり、今なお「ベンツ」と言えばこの車種を思い浮かべる人も多い。
560SEL:15万円〜300万円(当時価格 1,355万円)
300SE:15万円〜200万円(の当時価格 840万円)
560SEC:150万円〜320万円(当時価格 1,465万円)
W126型の前後期の見分け方
【W126型 前期】
ラインナップ:280SE(直6DOHC)300SD(直5気SOHC)380SEL/380SEC/500SEL/500SEC(V8SOHC)
ステアリング:直径41cm(ボール&ナット方式)
ワイパー:フルコンシールドワイパー(メルセデス初)
ミッション:機械式4速オートマチック
ガスケット:ベークライト
燃料タンク:容量100リッター
電子機能:リアガイドロッド
【W126型 後期】
ラインナップ:300SE(直6SOHC)
420SEL/500SE/560SEL/560SEC/AMG560SE/AMG560SEC(V8SOHC)
ステアリング:直径39cm(エアバック付)
シートベルト:プリテンショナー・テンションリデューサー機能付

歴代モデルでは最長の12年間の長きにわたって製造・販売された。
1980年代に日本国内で流通していたW126型は
正規ディーラー車以外に並行輸入車(並行)も多数存在していたので、
注意して見極めてもらいたい。