
メルセデス・ベンツのW124型とは、初代Eクラスのことである。
メルセデス・ベンツのEクラスは、ミディアムクラス、アッパーミドルクラスと位置づけられている。
W124型のは、1984年から1996年までが活躍していた。
W124型の特徴
・徹底的にコストをかけて造り込んだ剛性感のあるボディ
・今でも色褪せないデザイン
・頑丈で質実剛健なイメージ
・超高速時やコーナリング時の正確かつ安定した走行フィールに直結
・リアサスペンションはマルチリンク式
当時、世界のスタンダードとされ、歴史的な名車である。
「ある時期までW124は判断の基準」とCGの初代編集長の
小林彰太郎は雑誌で述べているくらいである。
4気筒からV8まで、そしてセダン、クーペ、ワゴン、コンバーチブルと
メルセデス史上最大のバリエーションを誇り、6気筒が直列から
V型エンジンへと移行されているなか、W124型はまだその直6が中心となっていた。
W124型の各年代の見分け方
【W124型 前期】1984-1989
エンジン:SOHC
バンパー・ドアミラー:無塗装(樹脂のみ)
ダッシュボード:デザインは直線基調
内装:木目のウッドパネル(使用頻度が薄い)
ホイール:円盤形
【W124型 中期】1990-1992
エンジン:SOHC
バンパー・ドアミラー:ボディ同色
ボディ:サッコプレートもしくはサッコパネルとも呼ばれる(樹脂のカバー)
内装:木目のウッドパネル(使用頻度が増える)
ホイール:5穴タイプ
【W124型 中後期】1993
エンジン:DOHC
エアバック:標準装備(ドライバー側のみ)
ホイール:8穴タイプ
注意事項:前の形とデザインは特に変更がない
【W124型 後期】 1994-1996
エンジン:DOHC
バンパー:フルカラー
フロントライト:デザインを変更し、ウィンカー部分を白へ
テールレンズ:スモーク
エアバック:標準装備
注意事項:W124型の最終系モデル

輸入車では後期型を「良い」とするモノが多く、
1993年以前の前中期モデルを後期型に仕上げ、「94ルック」と言われるものも
市場に多く出回っているので、注意して見極めてもらいたい。