メルセデス・ベンツが、安全装備に関する興味深い研究結果を発表。
メルセデス・ベンツがこのたび発表したデータによると、
同社が採用する先進的なブレーキシステムにより、
追突事故を20%減らすことができるという。
同社は、“ディストロニックブレーキ・プラス”という技術や、
“ブレーキアシスト・プラス”という技術を2005年以降実用化している。
この技術により、追突事故が20%も減らせるという研究結果が出た。
発表によると、ドイツ国内で起きた16000件の事故分析を行った結果、
これらの技術により防げると判断されるケースは
全体の20%にあたる800件に及ぶという。
高速道路での事故については36%の事故を防げると判断できたという。
メルセデス・ベンツは、2005年にSクラスにレーダーを使用した
ディストロニックブレーキ・プラスを採用したのを皮切りに、
2006年にCLにも展開。
Sクラス全体の4割、CLクラスに至っては8割が搭載しているという。
メルセデスの高度な安全性を誇る同システムは、
残念な事に日本仕様には採用されていない。
理由は、同レーダーシステムが使用する24GHzのミリ波レーダーが
日本の電波法に抵触するため。
代替技術で高い安全性がより幅広く普及することを期待したい。
<用語集>
ディストロニックブレーキ・プラスとは
「レーダーによって前走車との車間距離を計測し、
車間が狭まると自動的にブレーキをかけるシステム」
ブレーキアシスト・プラスとは
「緊急ブレーキの際にブレーキペダルを踏む力を増幅させるシステム」